法
法の本質は個人の自由と財産の保護であり、それを超えると合法的略奪となる。
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150年以上前に書かれた文章が、今読んでも鮮烈です。フレデリック・バスティアが問うのは単純にして根本的なこと。「法とは何のためにあるのか」。その答えから外れたとき、法は最も危険な道具になる。短い古典ですが、破壊力は凄まじいです。
この本が語ること
バスティアの主張はクリアです。法の正当な役割は、個人の生命、自由、財産を守ること。ただそれだけ。それを超えた瞬間、法は「合法的略奪(Legal Plunder)」の道具に成り下がります。政府が法律を使って一方から取り上げ他方に配る。それは形式は合法でも本質は略奪だと、バスティアは容赦なく指摘します。
社会主義と保護主義がいかにして法を歪め、特定の集団に利益を集中させてきたか。19世紀に書かれた批判が、現代の福祉国家や規制拡大にそのまま当てはまることに驚きます。そしてここからビットコインへの接続も見えてきます。国家の通貨独占もまた合法的略奪の一形態であり、ビットコインはそれへの技術的な答えになりうるのです。
なぜこの本なのか
短くて読みやすく、それでいて思考の根本を揺さぶります。「法の支配」を信じるすべての人が、一度は向き合うべき古典です。