何が資本主義を壊したのか

政府の過度な介入が自由市場の自浄メカニズムをいかに破壊したかを診断する。

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資本主義が壊れた。でも、壊したのは市場ではなく政府だった。ウォール街の頂点を知る投資家ルチル・シャルマが、その診断書を突きつけます。データと歴史的事例に裏打ちされた、静かだけれど鋭い告発の書です。

この本が語ること

シャルマが描く構造はこうです。危機が起きると政府が介入する。救済し、金利を下げ、量的緩和でお金を注ぎ込む。市場は一時的に安定するけれど、自浄作用は失われます。そして次の危機の種が蒔かれる。この悪循環が何十年も続いた結果、自由市場の根幹が蝕まれてしまった。

さらに深刻なのは、こうした政策が富の不平等を加速させているという点です。救済の恩恵は資産を持つ人に偏り、持たない人との格差は広がる一方です。「もっと大きな政府」が答えではなく「もっと良い市場」が答えだというシャルマのメッセージは、ビットコインが中央銀行の無秩序な通貨政策への代替となりうる根拠にもつながります。

なぜこの本なのか

現代の経済ニュースを見て漠然と「何かおかしい」と感じている方に。その「おかしさ」の構造を、データで解き明かしてくれる一冊です。